概要 東京湾で生産される海苔は 日本で生産される海苔の約5%に過ぎません。
地区別には瀬戸内海、有明海、宮城県、伊勢湾で大別されます。
全国で約110億枚が生産されており、国民一人あたり100枚食べて、ちょう
ど消費される量です。
海外では、韓国そして中国などで生産されております。これらの国の食べ方
は似ていて非なるものがあります。どちらかといえば韓国のほうが日本に近
く、中国ではおもにスープの材料に使われ、形も円形に抄かれています。
海苔加工に使う機械
東京湾の海苔は キャッチフレーズ「味よし、色よし、香りよし」のとおり、強い
香りを持った風味豊かなことが特徴です。
ここ盤州干潟で採れる海苔は 昔からの伝統のヒビを利用して、美味しい海
苔作りをしています。また特産の「青混ぜ海苔」が作られております。
作業
8月の初めに漁場の決定をし、各個人へ場所の割り振りをし、下旬に棒たて
が始まります。ですから海苔の新年は8月からです。
9月になると、採苗の準備が始まります。中頃より、採苗が開始となります。
海苔網に種を付けることを採苗といっています。
10月は育苗期です。単細胞を肉眼で見えるまで育てます。秋に採る網を残
して氷点下25度で海苔網を冷凍保存します。
11月にやっと摘み取りが始まります。これを俗に新海苔と呼びますが 3月
まで冷凍保存された海苔網を順次張り込んで いつも一番海苔がとれるよう
に作業を続けてゆきます。
4月、海苔の終わりの季節が来ます。施設を撤去して海苔が終わります。た
だし、春に来期に備えて、牡蠣ガラに植えつけた糸状体の手入れは9月まで
続きます。
現在の作業